和光園存続構想も
長寿センター総長が講演
名瀬市主催の「長寿医療講演会」十八日、市内のホテルであった。
講師を務めた国立長寿医療センター(愛知県)の大島伸一総長は、名瀬市のハンセン病国立療養所「奄美和光園」に国立長寿検証センター(仮称)を併設して国立医療機関として存続させる構想について質問を受け、国の行財政改革などから「いくら立派な考えでも、厚生労動省は振り向ける状況にない」と語り、難しいとの認識を示した。
講演会は、奄美和光園の存続問題を協議する将来構想検討委員会(築愛三委員長)がまとめた長寿検証センター構想に絡んで、「同施設を国立長寿医療センターの補助的な施設として設置を求めては」との提言もあった。
大島総長は同医療センターが設立された経緯や備える機能の概要などを紹介し、高齢社会の進展に伴って社会が抱えることになるさまざまな問題点などを説明。国民医療費の将来推計で二〇二五年には現在の国家予算と同規模になることなどを提言し、「国民に絶望感を与えない社会、人や命を大切にする社会」を目指すべきだと述べた。
奄美和光園に健康長寿に関する調査、研究を一体的に行なう国立長寿検証センターを併設する構想について意見を求められた同総長は、国が打ち出した施策などから厳しいとの見方を示した上で、「施設が国民のために価値あることを証明することが大事」などと提言した。
2005年10月20日(地元・南海日日新聞)が伝える。
2005年10月20日
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