2005年05月14日

ハンセン病市民学会設立集会

本日、熊本県「ハンセン病療養所・菊地恵楓園内」にて、「ハンセン病市民学会設立総会・第一回交流集会」が今日・明日の2日間、同園で行われる。小生も参加予定でしたが、一身の都合で中止した。合わせて「判決4周年レセプション」も行われる。(会場・菊南温泉観光ホテル」)

先ず「ハンセン病市民学会においては、2日間のプログラムで多くの問題が提起されているが?中には、検証会議の先生方も発起人として、連ねている。小生は自宅で、先ず「全療協出版・検証会議」に目を通してみた。理由は「検証会議最終報告」書が、分厚い事とCDで読みづらいからである。先ずは、全療協のスタッフの皆様には多忙な中、この様な本が発行された事に、敬意を表します。

さて今日・明日とハンセン病市民学会設立総会にて、多くのプログラムが、演題として、だされているが?「検証会議最終報告」に、帰ってみたい。
ここで、「全療協が発行している」検証会議に目を通して、感じた事を述べたい。終章209ページの「検証会議最終報告書」胎児等標本についての検証。提言の所です。


「胎児標本のうちの生産児の死亡の可能性のある例については、検証結果をもとに在園者、全療協などの意見を踏まえ、厚生労働省が関係当局に対し検視の申し出か異常死体の届け出をするよう意見を述べるべきであること、国立ハンセン療養所における倫理水準の低下は否めず、医療倫理の改善は要求されなけばならないし、特に医療の中心にある医師たちのの倫理面での教育は重大な課題であること、そして百十四体の胎児等標本、多くの手術摘出材料、二千体をこえる病理標本は何を物語っているのであろうか。今日まで我が国のハンセン病医療療にかかわって来たすべての者に対して「何をしたのか」と強く問いかけているのでないだろうか。たとえ、これらの遺体が丁重に供養され、懇ろに葬れたからといって、事実は決して風化させ、忘れさせてはならない」と結ばれています。

記者会見によって明らかにされた、この「胎児等標本についての検証」に関する記事は中央の各紙は勿論、それぞれの療養所所在地域の新聞も大きく報道しましたが、とくに朝日は「これは殺人ではないか」と社説で取り上げ、その最後にこう書かれていたのが注目されました。
「人間の命や遺体をずさんに扱っていたとしか思えない。今からでも手厚く供養しなければならない。一方で国の施設で組織的な犯罪が行われていた疑いを放っておくわけにはいかない。調査が始まる前に標本を焼いてしまった療養所もあるのだ。厚労省が設置したといえ、第三者機関である検証会議による調査には限界がる。政府は検察官を含む事件捜査の専門家の委員会をつくり、真相を究明する責任がある」と結んである。


さて全療協は「ハンセン病問題に関する検証会議」座長 金平輝子様 あてに「P138ページ」第三章「付記」でこのように述べている。
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6・解剖・標本・胎児の問題に関する要請書


全療協は表紀に関し、検証会議の金平座長に6月18日、次の書面を提出いたしました。

このたび、多磨全生園において、三十何体かの胎児を含む四十数点の標本が偶然見つかったとのことです。実は、去る検証会議の際に当然、あるとされていたいたものがなく、あのようなお茶を濁した結果に終わりましたが、ないとしたらどう処理されたのか、或いは意図的に隠しているのではないか、などと一部で疑惑がもたれていました。

偶然にせよ、意図的にせよ、出で来た以上、いまさらといわず、きちんとした対応の必要なことはもちろんです。検証会議としては当然、「実実」の検証を改めて行うべきでしきょう。同時に、発見の経緯から察して、それでは管理の体制がどうなっていたのか、放置された状態にあったのですから責任の所在を明らかにすることも、検証会議の役割になったといえるでしよう。

以上のことがきちんと行われたら、それが処理の一つのきっかけになるはずです。その場合、儀礼を以って行われるべき方法についても、示唆を与るものになることが望まれます。なお解剖、標本、胎児について、それは全生園に限らず、国立ハンセン病療養所の歴史の暗部を象徴する問題であり、「解剖天国」とまでいわれてきたのですから、決して避けて通ることはできません。しかし、問題の性質上、検証会議は公開、非公開の原則を設けたり、或いはプロジェクトチームを立ち上げたり、その結果でしょうか、全体的に見えにくいものとなってきましたし、タブー化の傾向さえ感じられます。

非公開にする必要のないものはつとめて公開すべきですし、私たちの「全療協ニュース」が「非公開」の内容まで推測し、敢えて記事にしてきたのは、今こそ、者言わぬ人々の代弁をつとめようとしているからです。菊地恵楓園における第18回検証会議で同時開催により、恵楓会館で「パネル資料展」が催されました。パネル写真および資料のなかに問題の「解剖願」がありました。それは、一体、これほど人を食った文章や解剖のやり方があるでしょうか。施療患者に対する無法が如実に示されていましたが、会議ではさほど問題なりませんでした。こどもの「解剖願」など、議論以前の問題ですが、一般入所者については願書を揃え、合法性を装ったつもりでしようか。それなら、そんな制度のなかった施設の解剖は何であったのでしょう。

全生園では今でも解剖が行われています。しかし、その中には、寿命で死んだような年寄りのケースもあります。解剖が全て駄目という理由には成り立たないにせよ、例えば第17回検証会議で奄美和光園の牧さんは、「ろくな研究設備もないのに、何のために解剖が行われたのか分かりません」といっていました。

解剖と学術研究にはそれほど熱心であっあはずのハンセン病療養所の医師たちの集団が、隔離制度と「らい予防法」の廃止に最も消極的であったことは事実です。解剖が医師の好奇心を満足させるだけであったのか。胎児を含む、そのおびただしい標本が何のためのコレクションであったのか。医師たちのなからのホラーについて解明することも検証会議が課題とする「再発防止」に繋がるのではないでょうか。委員の皆さんの検討をおねがいいたします。

2004年6月18日  ハンセン病問題に関する検証会議  座長 金平輝子様
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全国ハンセン病療養所入所者協議会会長 曽我野一美氏の名前で、「解剖・標本・胎児の問題に関する要請書」の中身は??141ページの付記は割愛いたしました。又の機会に書きます。奄美の臓器写真と・・・


ハンセン病市民学会ホームページ
http://shimingakkai.com/






posted by Moriyama Kazutaka at 00:00| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日敬愛園設立70周年記念集会が実施され400人余りの人々が集まりましたが、今の自治会の人選の悪さからか会終了後園内では批判的な意見が多く聞かれます。記念講演の九大の教授が将来構想に触れ一秒・一時間を争うと問題提起をしてくださったのに対しそれを誰もが展開できませんでした。昨日は園内の女性と話したのですが、今の状況に満足しきっていて将来構想などには目が向いていません。入所者の方の意識高揚も必要だと感じました。奄美訪問の折りは有り難うございました。
Posted by おんつか ひさよし at 2005年06月26日 08:05
おんつか ひさよし 様

コメント遅れてごめんなさい!
そうですね!過日鹿屋行きました。そこで松下宅に泊まりました。そこで詳しく聞く事が出来ました。こちらは、インベントは出来ないです。
自治会がないので、それに園の将来構想問題入所者は意識が低いです。いろいろとありがとうございます!今後も宜しくお願いいたします。
Posted by 森田隆二 at 2005年09月07日 17:03
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Tracked: 2005-05-15 19:03
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