併設案に入所者戸惑い
法律抵触の見解も

奄美市名瀬の国立療養所・奄美和光園=写真=の将来構想問題で、旧名瀬市(現奄美市)が厚生労動省に要望した国立長寿検証センター(仮称)併設案が揺れている。同省は非公式に同案に否定的な見解を示しているが、市当局は国立施設存続へ同案の実現を訴え続ける方針。
入所者自治会からは「将来構想の具体化には市案との歩調一致が不可欠だが、国内で愛知県にしか類例がない施設を離島に持って来れるのか」戸惑いの声も聞かれる。
併設案は2004年7月に要望。厚労省からから正式に回答はないが、市当局の照会に対し「長寿研究は国立長寿医療センター(愛知県大府市)に一極集中しており、補完施設の設置は難しい」との見解を示している。
市当局は昨年度中に和光園の将来構想検討委員会(築愛三委員長)を開き奄美市案を再掲示する計画だったが、先送りに。併設案の進展が見られない中、和光園施設当局と入所者に検討委の経緯を説明する報告会が22日同園で持たれた。
「併設案への正式な返答もなく、市も入所者の皆さんと同様の不安を抱えている。全郡的な運動の機運を盛り上げていきたい」と市当局。
併設案については、国立ハンセン病療養所を「入所者に必要な療養を行う」施設と明記している「らい予防法廃に関する法律」第2条に抵触するとの見解もある。
市当局は「早期に検討委員会を開き、法の問題を検討したい。大きな危機感を持って併設案を要求したい」とした。
2月再開した入所者自治会「和光会」の役員は「市と入所者の案が一致しなければ国は認めない。来年3月までに市案に沿って自治会案を検討したい」としたが、併設案については「市が出している以上、検討するしかないが、離島に持って来れるような施設なのか」疑問符を付ける。
前川嘉洋園長は「(検討委に参加していた旧自治会長以外は)入所者の誰も併設案のことをよく知らない」と指摘。「園内にも検討委員会を立ち上げ、市とどう協力できるかが重要」と語る。
奄美和光園の入所者は5月28日現在59人(平均年齢80・9歳)と全国13療養所で最も少なく、将来構想が喫緊の課題なっている。市当局は6月に和光会役員を委員に加え、検討委を再始動させる考えだ。
(地元新聞・大島・5月29日)伝える。
あえて私見を述べると、今回の奄美市が、施設当局と入所者に検討委員会の経緯説明ですが?私に言わせると、怠慢であるとしかいえない。何故今頃と問いたい。それに今後は奄美市と和光園関係者が一致して、再度「厚生労動省」に(長寿医療センター)誘致ですか?
何かイタズラに時間ばかりが、過ぎているのでは、昨年12月議会にて、崎田市会議員が、市当局に「奄美和光園の将来構想」問題について触れましたが?平田市長始め中山市民部長の回答を聞いて居りますと、本当に奄美市では、和光園の将来構想等を真摯に協議いたしているとは言いがたい。現在中央に、於いては「ハンセン病問題対策基本法」が大きく話題になっていますが?今回の説明会には、基本法の説明なし、それに今後「議員立法」の声が、日増に話題になっている。今後弁護団が和光園入りいたし、「基本法」の説明があると思いますが?何時まで、奄美市は「長寿検証センター」併設を要請するのか?理解に苦しむ一人である。最後に委員会の委員長他委員の姿がなったと聞いているが?何故でしょうか??